深省



稽古場から一歩足を踏み出すと,強烈な日差しが真上から降り注いできた。カキ氷売りの掛声が
耳をかすめ,打ち水をなされた土の匂いが熱気の中に漂う。通りを行き交う人々の着物もすっかり
夏めいて,皆汗を拭いつつ歩いている。
(ぅわ…暑い)
太陽の熱光には我知らず苦笑いを浮かべた。梅雨明けを待たずしてこの暑さ――本格的に夏が
到来したなら今年はどれほど気温が上がることだろう。考えただけで頭がくらくらする。
外に出てすぐ額に浮かび上がってきた汗を,はハンカチでそっと押さえた。
(お昼ご飯,今日はどこで食べようか)
頭の中で本日のランチについて思いをはせながら,暑気の中へと歩を進める。早いところどこか
店に入って涼みたい――自然と早足になる。それに,今は暑さから逃れたい一心から速い歩調に
なっているが,それでなくとも芸妓として生きる自分の1日はなかなかどうして忙しい。
日本舞踊や三味線・鼓・笛の腕を磨きに毎日お師匠の下へ通うためである。
今日もつい先ほど舞踊の稽古を終えたところで,これからお昼ご飯を挟んで次の稽古場―――
三味線の練習へと向かうことになっていた。
(冷たいお蕎麦が食べたいな…)
よーし今日は蕎麦屋に入ろう,とひそかに胸の内で決めたその時,

「ちょいとそこのおねーさん。落としやしたよ」

背後から呼びかけられは足を止めた。
「?」
汗で額にくっつく髪をとりつつ振り返ると,栗色の髪に袴着姿の若者が立っていた。
彼が差し出している群青色の組紐を見,は小さく声をあげた。
「あら」
青年が手にしているそれはたしかに自分のものだ。バッグの持ち手に装飾として結び付けていた
のだが,解けて落ちてしまったらしい。拾って声をかけてくれた彼には笑いかけた。

「おそれいります」
「…っ!」

お礼を言いながら組紐を受け取ると,なぜか彼はひどく驚いたように息を呑んだ。
少々気になったが特に訝ることもなく,それをバッグに結びなおしてはもう一度頭を下げた。
「どうもありがとうございました」
「…いえ」
青年は掠れた声で頷くと,の顔をまじまじと見つめてきた。
「?」
それは無遠慮な視線だったけれども,つぶらな瞳のせいか不愉快には感じない。
ただ何故彼がそんなにも自分を注視するのかを不思議に思った。
芸妓という仕事柄,人の視線を受け止めることには慣れている。も若者をやんわり見つめ返した。
見たところ自分より10歳近く年若いかもしれない。背はより高いが,体格は幾分中性的だ。
二重瞼の双眸にはまだ幼さが微かに残っており,今その瞳は水面のように揺れている。
(…?)
疑問は残るけれども,自分はこれから三味線の稽古に行かなければならない。
は控えめに頭を下げた。
「では,」
「…!…あのっ」
立ち去ろうとしたところで,青年に再び呼び止められる。
「なんでしょうか?」
首を傾げて問いかけるが,
「……いや,その…なんでもねーでさァ」
彼はそのまま黙って俯いてしまった。
「…」
「…」
わだかまりを内包した無言の時が2人の間に停滞する。
その雰囲気を煽るかのように熱のこもった風が吹いて,は髪をそっと押さえた。
(どうしたのかしら?)
目前の彼は『なんでもない』と口では言っているが,何かしら言いたげに下唇を噛んでいる。
まるで痛みを我慢している子供のようで,このまま放っておくのはしのびない。
言葉を上手く繋げられずにいる彼には自分から話しかけた。
「真選組の沖田隊長ではありませんか?」
「…!なっなんで…?」
ばっと顔をあげた彼――沖田総悟は見るからに動揺している。は静かに微笑んだ。
「よく街でお見かけしますから。それに…新聞でも」
そこで言葉を切っていたずらっぽく笑い,
「『サド王子』?」
「…えっ」
「うふふ」
「うーーーっ」
仔犬のように唸りながら沖田はがしがしと頭を掻いた。その仕草が可愛くて,は口に手を
当ててクスクス笑った。
(やっぱり人って,会ってみないと分からないものね)

――ある人から伝え聞いた『沖田総悟』と,実際に会った彼は少し印象が違う。
沖田の姿を街で見かけるというのも,彼の『サド王子』という名称を新聞で読んだというのも
本当だが…実をいうとそれ以上には彼のことを知っていた。
お座敷で自分を贔屓にしてくれている彼の上司――真選組副長から,沖田の話はよく聞いていた。
真選組の最年少隊長でとても…とても「やんちゃ」な気性の持ち主だと耳にしていたのだが。
今自分の前にいる彼は年相応のいたって素直な若者だ。
…もっとも普段の彼はこうではないのかもしれないな,と頭の隅でなんとなく思う。
「いつもお勤めご苦労様です。今日は非番ですか?」
「はい」
「ゆっくり羽根を伸ばしてくださいね」
「はい」
「では」
会釈をして今度こそ彼に背を向けようとした…が。
「あ,あの!待って下せェ!」
着物の袂を掴まれ,再度振り返らざるをえなかった。
そしてそこには――至極真剣な眼差しで自分を見つめる青年。
「もし良ければお茶でも…!!」
「…まあ」
あまりに予想外な彼の言葉を聞いて,驚嘆の2文字が口から零れた。
思わずまじまじと顔を見つめると,自分の言葉が恥ずかしくなったのか沖田は頬を赤らめた。
ふとは彼に掴まれた袂へと視線を移した。
こちらの着物を掴む彼の手は,紛れもなく日頃刀を振るっている男のそれだ。
けれどもなぜか今は――迷い子の手のように思えた。
沖田は自分の手が掴んでいるの袂を視界に映すと「すいやせん!」と叫んでそれを離した。
女性を誘うのに慣れていないことは,その動作だけでよく知れた。
年の離れた弟から引き止められているような気持ちになり,は優しく彼に微笑んだ。
「お誘いは嬉しいんですけれど…ごめんなさい。これからお稽古なんです」
「あ…」
三味線の入ったバッグを示すと,沖田は寂しそうに顔を歪ませた。
緊張と気まずさを含んだ沈黙が数秒続き,そして彼は熱のこもった声で再び口を開いた。
「20分…いや10分でも構わねェんで!」
それは『懇願』と言っても良かった。
こちらを見つめる沖田の双眸に,ひどく切実な光が宿っている気がした。
声もわずかに震えており「置いていかないで」という響が言葉の裏にしがみ付いていた。
(…)
どのみち昼ご飯を食べてから稽古に行くつもりだったのだ。
「じゃあ,少しだけ」
が小さく笑ってみせると,沖田の表情がぱっと明るくなった。
その顔を見ただけでも「誘いを受けて良かった」と嬉しく思えてしまう。
(…ずるいコね)
ただ笑うだけで女を喜ばせることができるなんて。
はたして自分の笑顔の威力を彼自身わかっているのかわかっていないのか。
は心の内でそっと笑った。
飛行船のエンジン音が熱空を横切っていく。
青空の中心を陣取る太陽が,強烈な日差しを2人に注いでいた。



日盛の中歩き回るのは大儀なため,わりと近くにある蕎麦屋に2人連れ立って入った。
丁度お昼時のせいだろう室内は満席だったため,外に設けられた席に向かい合わせに座る。
濃緑の鮮やかな楓木が影をつくり出し,その下に置かれた木造のテーブル席は思いの外涼しい。
「すいやせんでした…いきなり」
お冷で喉を潤したところで,沖田はこちらに頭を下げてきた。
「いいえ。少しびっくりしましたけど」
はおしぼりで手を拭きながら微笑んだ。店の軒先に下げられているガラス製の風鈴が耳に
優しかった。バッグの中から扇子を取り出して控えめに自身を扇ぐ――いい風だ。
「あの…」
「はい?」
自分の手元にあるおしぼりをいじりつつ沖田が口を開いた。
「お名前は?」
「と申します」
「さん…」
そう呟くように繰り返すと,沖田はおしぼりを広げてがしがしと顔を拭いた。それを元の場所に
置こうとして,袖でコップを引っ掛け倒しそうになり彼は「うわっ」と声を上げた。
「…」
――どうしてこうもそわそわしているのか。
土方の話によると厚顔無恥な青年であるらしいし,新聞記事を見ても大胆不敵な言動が多いので,
普段から彼がこうだとは思いがたい。
…とすると,この青年が出会い頭からずっと落ち着きがないのは自分のせいか。
「でもどうして?」
「え?」
「どうして私をお誘いになったの?」
これ以上彼の心を波立たせないよう,できる限り静かな声音では尋ねた。
「真選組の方々は硬派なご気性だと世間では噂されていますわ。…局長殿はお慕いなさっている
 お相手がいらっしゃるようですけど」
もうだいぶ前になるが近藤局長もお座敷に来たことがあった。その時の彼は大酒を飲みながら
思い人の名前を呼んでさめざめ泣いていた。泣き上戸な困った人だけれど,彼に愛される女性
は幸せだなと内心思ったものだ。
「それにこんなおばさんを誘わずとも,沖田さんなら引く手数多でしょう?」
冷水の中に浮かぶ氷を指先でついて,は小さく笑った。すると,
「そんなことありやせんよ!さんは…その…きれいでさァ」
立ち上がらんばかりの勢いで沖田が叫んだ(最後の方は小声だったけれども)。
「まあ」
こんな若い青年から言われると素直に嬉しい。
は声をたてて笑った。
「沖田さんにそう言われると嬉しい。ありがとうございます」
「いえ!」
沖田は頭がもげるのではないかと心配になるくらい強く首を振った。
そこで店員が冷蕎麦2つを運んできた。と沖田それぞれの前に膳を置き,お冷を注ぎ足すと
ぺこりと礼をして店員は去って行った。
冷たい麺の上に千切りにされた焼豚と玉子焼きがのっていてなんとも涼しげだ。三杯酢をかけて
割り箸で麺をとり口へと運ぶ。つるりとした喉越しが心地よく,暑気でほてっている頬も自然と
ほころんだ。しばしの間2人共無言で蕎麦をすすった。
南風が頭上の若楓を揺らし,ざわざわと賑やかな音を立てる。水を飲みながら見上げてみると,
茂る楓葉が鬱々と重なり合って青い傘になっていた。その隙間から差し込む夏日がちらちらと
眩しくては目を細めた。
「あの…声が」
「え?」
沖田が再び話し始めたので,は視線をそちらの方に向けた。彼の栗色の髪に青葉の影が鮮明に
映っている。沖田は箸を止めてじっと俯いたまま言葉を続けた。

「さんの声が,俺の姉上の声によく似てるんでさァ」
「あら」

は目を瞬かせて喉に手をやった。
自分の声が誰某に似ていると言われたのは,これで2度目だ。
彼の上司――土方副長にも,初めて会話した時に同じことを言われた。
土方は詳細を語らないしも聞き出そうとは思わないが,土方曰く彼の大切な人と自分の声は
とてもよく似ているらしい。ということは,だ。

(土方さんの『大切な方』は沖田さんの姉上様なのかしら?)

土方は「総悟の奴ァ隙あらば俺の首を狙ってる」と度々お座敷でぼやく。
見たところ沖田は姉をとても慕っているようだ。
つまり彼が土方を目の敵にするのは,自分の姉と親しいことへのヤキモチであって…そう考える
と全てつじつまが合う。
が素早く思考を巡らせたところで,沖田が照れくさそうに頭を掻いた。
「声があまりに似てるもんで…お話ししたくて」
「そんなに似ています?」
「そっくりでさァ」
頷いてはにかんだ沖田を見ていると「どんな女性なのだろう?」という問いが胸に浮かんだ。
この可愛らしい弟に慕われ,あの実直な男に想われた女性はさぞ幸福だろう。
(なんだか少し妬けちゃうわね)
くすっと息をもらすようには笑った。テーブルの脇に吊り下げられている蚊取り線香の匂いが,
じんわりと鼻の頭をくすぐる。隣の席に座る人々の陽気な笑い声が辺りに響き渡る。
「今,お姉さまはどこか遠くに?」
「…!なぜ?」
途端に沖田が顔を強張らせたので,は彼の警戒を解くように優しく口角を上げた。

「近くにいらっしゃるのでしたら,『声が似ている』って理由だけでは引き止めませんわ」

それに土方もその女性と「今は離れてしまった」という趣旨のことを話していた。
真選組の隊士達は屯所内に寝泊りをする者がほとんどだと聞くし,きっと沖田も姉君とは離れて
生活しているのだろうと単純にそう思った。
「…」
夏風が流れて頭上の楓葉がさらさらと緑の音を奏でた。
沖田は数秒だけ視線を上げて若楓を見つめ,すぐにこちらに目を戻した。

「…死んじまいました。もうすぐ1年になります」

彼の眼差しから現在進行形の悲しみや寂しさは読み取れなかった。
ただ――その残り火らしきものは微かに見えた気がした。

「まあ…ごめんなさい。無神経なことを言ってしまって」
「いえ,気にしねーで下せェ」

互いに視線が逸らされ,無彩色の沈黙が降り立った。
蕎麦屋店内から店員の客を迎える声・見送る声が聞こえてくる。蕎麦の横に添えられた小鉢から
生姜の匂いがほのかに上がる。触れているコップの表面に浮き出た露が,自分の指先を冷やす。
はぽつりと口を開いた。

「お姉さまはお幸せですね。こんなにご立派な弟さんをお持ちになって」
「…どーでしょうねィ」
「お幸せですよ。きっとあちらでご自慢なさってますわ。私ならそうしますもの」
「…ホントですか?」
「ええ」

深く頷いて――にこやかに笑う。

「自慢の弟ですよ」



――そーちゃん
――あなたは…私……の…自慢の…弟よ



「…あっ」
「!」
沖田の手元にあるコップがカツンッと高い音を立てて倒れた。その向きがこちら側だったため,
中の水はの方にゆるゆると流れ出た。元々それほど量が入っていたわけでもないし,驚いて
咄嗟に袂を引いたので,幸いどこも濡らさずに済んだ。
しかし沖田はひどく慌てて,自分のおしぼりでテーブルを拭きながら叫んだ。
「すいやせん!着物に…」
「大丈夫ですよ。かかっていませんから」
そう柔らかく声をかけたけれども,彼はがっくりとうな垂れた。
「すいやせん…」
水が零れた部分のテーブルの木目が,じんわり黒く染まっている。この暑さだし放っておいても
きっとすぐに乾くだろう。は何の気なしにその湿った木目部分に手を触れた――すると,
「えっ」
突然手を掴まれ,はびっくりして目の前の青年を見た。
彼は俯いたままであり,表情はようとして知れない。

「…ゴメンナサイ」

ひどくか細い声で沖田は謝罪の言葉を口にした。
ぎゅうっと強く手を握り締められは目を見開いた。
異性を感じさせるような握り方ではなく,子供が母の手に縋るようなそれだった。
震える彼の手が『離さないで』と悲痛なほどに叫んでいた。

「…ごめんなさい」

もう1度呟くように謝った――微かな風にさえかき消されそうなほどに弱い声で。
(このコは今…わたしに謝っているわけじゃないわね)
なんとなくそう思う。
彼は自分に謝っているのではない。
きっと…思い出の中の姉君に謝っているのだろう。
姉君がどのような最期を迎えたのか,自分は知らない。
けれども彼女が若くして――少なくとも『人の一生』と呼ぶにはあまりに短い時間しか生きられ
なかったのだろうということは,彼自身の年齢や態度からわかった。
「これもまた定命だ」と割り切れないほど短く,そして突然に逝ってしまったのだろう。
一緒にいた時間が短ければ短いほど,人は多くの後悔を抱くものだから。

「してやりてェことが…たくさんあったのに。言いたいことも…たくさん…」

頭を垂れた彼の下にぽたぽたと滴が落ちた。涙はテーブルの木目に小さな水玉模様を描いた。


――振り返っちゃ…ダメ
――決めたんでしょ…自分であの時。自分で選んだ道でしょう
――だったら…謝ったり…したらダメ。泣いたりしたら…ダメ



「泣いていいんですよ」

は指をそっと折り曲げて沖田の手を握り返した。
彼の手は少し汗ばんでいて自分のそれよりも体温が高かった。
この青年はまだ若いのだ,と頭の隅で思う。
彼を残して旅立たなければならなかった姉君は,一体どんな気持ちだったのだろう。
心配だっただろうか。心残りがあっただろうか。
それとも…彼ならば自分がいなくても大丈夫だと信じたのだろうか。

「泣いていいの」

ひょっとすると彼の姉君は「泣かないで」と言うかもしれない。
「自分のことで泣かないで」と。
でもそれは…本音であって,本音ではないと思う。
『大切な人に自分のことで泣いて欲しくない』
それは心からの願いだろうけれど…別の本心だってあるはずだ。

「でも…後悔はしないで」

彼が自分のことで泣くのを,彼女は誇りに思ったはずだ。
彼の涙を自分の勲章にしたはずだ。
彼の涙を自分の生きた証にしたはずだ。



――わき見もしないで前だけ見て……歩いていく
――あなた達の背中を見るのが好きだった
――ぶっきらぼうでふてぶてしくて不器用で
――でも優しいあなた達が大好きだった



後悔なんてして欲しくないし,決して自分を責めないで欲しい。
泣いてくれるだけで充分で,それほどまでにアイしてくれたのだから幸せだ。
きっと…そう思うにちがいない。
彼の姉は幸せだっただろう――最期のその時まで。
そこに後悔や懺悔など無用だ。

「泣くだけ泣いたら…少し元気を出して」

彼は小さく嗚咽をもらし,こちらの手をさらに強い力で握り締めた。
もう片方の手で顔を覆っているけれど,片手では隠し切れなかった滴が夏日を浴びて光る。
は繋いでいない方の手を伸ばし,沖田の頭をゆっくり撫でた――慈しむように柔らかく。
彼の心の痛みが少しでも和らぐよう願いを込めて。
彼女の面影が安らかな光で満ちることを祈りながら。


……ありがとう


聞こえたその声は,目の前の彼から発せられたものだったのか。
それとも――雲の上の彼女が送ってくれたものだったのか。
は目を細めて笑い「どういたしまして」と小さく呟いた。

青嵐が楓木をざわめかせ,夏の木もれ日が2人に降り注ぐ。
空には真っ白な入道雲が堂々と胸をはり,鳶が甲高く鳴きながら飛んでゆく。
泣きじゃくる彼が背負う空は,どこまでも澄み切っていてどこまでも遠く続いていた。




――何も言わないでぐっと堪えて……泣きべそかいてる
――あなたの頭を撫でるのが好きだった
――意地っ張りで泣き虫で頑なで
――でも優しいあなたが大好きだった

――今も これからも ずっと
――ずっと 好きよ


                                                    -------了-------




2008/12/17 up...Image Song『涙そうそう』(Rimi Natsukawa)