薄墨色の北風が流れ,周囲が暗く翳り始めた。夜になるまであと少しの黄昏時,夕映えを背に影絵の
ごとく浮かび上がる建物を,は物陰から眺めやった。

(高級料亭で芸妓はべらせてマジメに会議…一体何を話し合うつもりなんだか)

静寂を包み込んだ夜気の中で,フンと鼻を鳴らす。
次の標的の幕臣達が会合を予定している料亭は,築50年近い数奇屋造りの木造3階建だった。
かつんっと硬い音が頭上から何度か聞こえ,は目だけで上を見た。すると,迫りくる蒼い闇から
逃れようとするかのように,羽虫が赤い灯の周りをぐるぐると飛んでいた。
どうということもない光景に小さく肩をすくめ,再び建物の方を見やる。

(手引きの者が内側から格子に白い布をかけたら突入,と。でも実際にやる時は違う色の方が良いかも。
 白って意外と見えにくいわ)

「布の色を変えるべきかもしれぬな…存外見えにくい。タイミングがずれたら事でござる」
「…そうね」

自分の隣に立っているこの男と,同じことを同時に考えていたのは…あまり面白いことではない。
しかし彼の戦略はほぼ毎回正しいし合理的だ。彼と同じ意見をもったということは,即ちの目の
付け所も悪くはなかった,ということでもある。

「訓練の後に言いましょ。作戦実行時には別の色にしてくれるように」

今2人が遠目に見つめている建物は,襲撃訓練用のいわば模擬屋敷だった。
確実に,そして速やかにターゲットを葬り去るためには,綿密な計画立てと予行演習が必須だった。
実際の戦では予期せぬ事態が起こるのが常だが,それでも…いや,それだからこそ,余計に訓練を欠かす
わけにはいかなかった。
ふと万斉が視線を天へと向けた。

「む。雪が降ってきたでござるな」
「本当。冷えるはずね」

の睫毛の上に白く小さな影が乗った。軽く瞬きをすると,氷の粒子は瞼を伝って眼の中で溶けた。
灰色の空を見上げると,音もなく舞い降りる雪が視界に広がった。雪にはしゃぐような年齢ではないが,
風に舞う銀の結晶はひどく美しく,心が浮き立った。

(この人には雪の音が聞こえるのかしら)

空に見入っている万斉の横顔を,はそっと窺った…が,すぐに視線をはずして俯いた。

(晋助様も人が悪いわ)

自分が万斉を好意的に思っていないと知りながら,どうしてまた彼と同じ任務につかせるのだろう。
与えられた任務にどうこう文句を言うつもりはないし,私情を持ち込まないようできる限り努力する
つもりだが…。あそこまではっきり「万斉が苦手です」と告げたというのに,全く考慮されないのは
なんだかやるせない。

「どうかしたでござるか,殿?」

の鬱々とした表情に気付いたらしく,万斉は気遣わしげに首を傾げた。しかし,は至って
素っ気無く答えた。

「べつに。なんでもないわ」
「…そうか」
「…」

沈黙が雪と共に舞い降りた。
合図の布が垂らされるのを確認するため,は万斉から目を外した。
いや,むしろ逆で――彼から目をそらすために,合図を確認したのか。自分でもよくわからなかった。
どちらにしろまだ布は掛けられていなかった…建物の中は中で訓練を行っているのだ。
屋敷の出入り口に植えられた白い椿が,夜闇の中で淡く光っていた。降る雪の白さを吸収しているか
のように,秒を重ねるごとに花弁がますます白くなっている気がした。

「…?」

ふいに視線を感じて横を見ると,サングラス越しに彼と目が合った。

「なに?」
「いや…寒くはないか?」
「は?」

訓練中に何を生ぬるいことを言っているのだろう。というより,雪の中で鎖骨丸出しのあなたの方が
余程寒いでしょ,と言ってやりたかった。
が,そこはそれ。なにかしらポリシーあってのことかもしれないので,触れずにおくことにする。
代わりに,別の言葉では聞き返した。

「そりゃ寒いけれど。それはあなただって同じでしょ?」
「同じだが…殿は女人ゆえ。冷えは体に悪かろう」
「…あなたって紳士ね」

感心半分・皮肉半分では微笑した。
この男は一体なにを考えているのだろう,と心底疑問に思う。
彼の気遣いは,心からの優しさなのか。
それとも…便利な処世術なのか。
には判別をつけることができない。だから…万斉が苦手なのだ。
ふと違う男のことを思い出し,はぼんやり呟いた。

「そういえば…土方も紳士だったわ」
「…土方?」

ぴくりと万斉の肩が神経質に揺れた,気がした。
こちらとしてはひとり言のつもりで口にしたことだったので,できれば聞き流して欲しかったのだが。
万斉は「もっと話せ」と要求しているかのように,を凝視しているため…仕方なく説明した。

「わたしが女だと知った途端剣先が鈍ったのよ,彼」
「ほう」
「でも,もし次に会ったとしたら問答無用で斬られるでしょうね。あの男強いわ。まともに戦ったら
 わたしなんてひとたまりも無い。いくら色男だからって斬られるのはご免だわ」
「色男…殿はああいう男が好きでござるか?」
「…は?」

呆けた声が口から漏れた。何を訊かれたのか,一瞬わからなかった。
不審を込めた目で万斉を見るが,彼は至極まじめな表情でをみつめていた。

「ああいう男がタイプでござるか?」
「それは答えなきゃいけない質問?」
「…いや」

無愛想に聞き返すと,万斉は眉をわずかに歪めて目をそらした。けれどもは万斉がまだ何か
訊きたがっているように見えたので,しばし無言で彼を見上げた。

(あ。でも彼の質問を切り捨てたのはわたしだわ)

そう気付き,は「まあいいか」と目を離そうとした。その時,

「…殿」
「え?」
「…」

一度外しかけた視線を再び戻す。万斉はをじっと見下ろしていて,その髪やコートには微かに
雪が積もっていた。は首を傾け,彼を見返した。

「…?なに?」
「いや…やはりいい」
「そう?」
「…」
「…」
「…殿」
「(なんなのよ)なに?」
「ひとつ,聞きたいことがあるでござる」
「…え?」
「…」

珍しい――彼がここまで言い淀むのは相当珍しいことだ。
緊張感がざわざわとの背中を這い上がった。
万斉は一呼吸置いて,静かな声音で問いかけてきた。

「…殿は,拙者を嫌いでござるか?」
「!」

彼の白い息が雪の闇に沈んだ。
咄嗟に声を出すことができず,は黙り込んだ。すると…万斉は深く溜息をついた。

「なるほど…殿は拙者を嫌っているのでござるな」
「嫌いというわけじゃ…」

ぼそぼそと訂正してみるものの,どうしても声に力が入らなかった。本人のいない所だったとはいえ
はっきり「苦手だ」と公言したし,「いざとなれば本人にも言えるわ」と今この時までは思っていた。
しかし…甘かった。額にいやな汗が浮かんできて,は自分の発言を取り消したくなった。
というのも,だ。
万斉の声が驚くほど暗く沈んでおり,凄まじく落ち込んでいるように聞こえたからだ。
彼はかろうじてポーカーフェイスを保ってはいるが,声は深い嘆きで満ちていた。
どうやら万斉はの予想に反して大ダメージを受けているらしかった。

(嘘でもいいから否定してあげればよかったわ)

はかなり後悔したが,後の祭りで…万斉は再び質問してきた。

「拙者が何かしたか?」
「な,何もしてないわ」
「では何故?」
「えっと…」

さすがに「嘘くさい男は苦手だ」だなんて言えない。
今の万斉はぱっと見冷静な表情をしているが,まとっているオーラが尋常でない程に暗かった。
いつもの彼の言葉を借りて言うなら「心が鎮魂歌を奏でている」といったところだ。
死体に鞭打つような非道な真似はできない。できるわけがない。
しかし今更「冗談よ~嫌いじゃないし苦手でもないわ~」などと言ったところで絶対に信じてもらえ
ないだろう(そんなことを言えるキャラでもないし)。
それに…自分はやはり苦手なのだ。
嘘をつくのも,つかれるのも。
ここは真実を誠実にやんわり伝えよう,とは腹をくくった。

「あの…わたし『好き嫌いの無い人間』が苦手なのよ」
「…ほう」
「そんなの結局,なんにも好きじゃないのと同じだもの」
「…ふむ」
「『誰とでも仲良くなれる人間』も苦手」
「…」
「そんなの誰とも仲良くないのと同じだから」

って全然『やんわり』じゃないだろ,と自分につっこみたくなった。
もう少し言葉を選べる人間になりたい。心からそう思う。

「深い言葉でござるな」

しかし,万斉の憂鬱オーラはなぜか緩和されていた。なるほど,とでも言うように彼は頷き続けるので
は思い切って言った。

「というか単なる妬みなの。わたしはあなたみたいに人当たりがよくないから。羨ましいだけ」
「…妬み?拙者に?」
「ええ,あなたに」
「女人から妬まれたのは初めてござる」
「(男からはあるのね)女は嫉妬するのが得意なのよ。対象が男であろうと女であろうと関係ない」
「…ほう」

彼の声音はいつも通り穏やかなリズムに戻っていた。
陰鬱な空気が消えてくれたのでとりあえずホッとしたものの,万斉はなにやらぶつぶつと呟き始めた。

「歌詞に使えそうでござる…いやしかし…そういう風に見られていたとは」

不本意でござる,と彼は頭を横に振った。
もうこれ以上言う必要はないか,とは一瞬思ったが「この際だから全部言ってすっきりしよう」
と息を吸った。

「目を隠している人も苦手。本心を隠しているみたいだから」
「…ほぅ」
「!」

氷の歌が爆ぜた。
ゆるやかに降っていた雪が突然見えなくなり,かわりに黒のコートが視界いっぱいに広がった。
木造の壁を背中に感じる――は目を丸くして,眼前の男を見上げた。

「殿は拙者の本心を知りたいか?」
「な,に…」

情けないほどに声が掠れた。
押さえつけられているわけではない。体のどこにも触れられてはいない。
ただ,万斉の両手は今――の顔の真横にあった。
ただ,それだけのことなのに…退路をすべて断たれたかのような焦りと怖さを覚えた。
なにがどうしてこうなったのか。気が付くと,壁を背に彼の腕に柔らかく閉じ込められていた。

「拙者にも好き嫌いはある。ただ敢えて表に出さぬだけでござる」
「…っ」

うまく声を出せないを,万斉はじっと見下ろしていた。
サングラスに遮られているため,彼の瞳を見ることは叶わなかったが,決して冷たい眼差しではない
ということは,なんとなくわかった。むしろ――今までになく熱い視線を感じた。
それは『怒り』のようで…あるいは『憤り』のようで。
強い『切望』が込められた烈しい眼差しだった。

「誰とでも仲良くなっているつもりもない。ただ当たり障りのない関係を築くのに慣れているだけ
 でござる」

――これは…誰。
目まぐるしく鼓動を打つ心臓が,火照った脳に問いかけた。
こんな男は知らない。
今自分の目の前にいる,自分を腕に閉じ込めている…この男は誰。
こんなにも熱情の篭った声を出す このひとは誰。

「拙者は殿から妬まれるような器ではござらぬ」

――誤解しないでくれ。
雪よりも白い吐息が額にかかった。
苦しげに歪められた彼の表情は,まるで傷ついた少年の泣き顔のように見えた。
今更ながらに気付く…彼の心をひどく傷つけてしまったことに。
胸が痛んだ。

「…ごめんなさい」

顎を引くように小さく項垂れると,前髪がはらりと垂れて彼の胸に触れた。
凍りついた涙のような雪が,あとからあとから降って来る。

「ひどいことを言ったわ。それに…今までひどい態度をとってきたわ。もうしない」

誓いを立てるように,約束をした。
あるいは…約束をするように,誓いを立てた。
は顔を上げて万斉をまっすぐに見た。

「だからそこを退い,」
「目を隠しているのは…」
(…ん?)

思わず首を傾げそうになった。てっきりもう終わったと思ったのだ。
自分の態度や言葉に,万斉がひどく傷ついていたことはわかった。
彼にもちゃんと好き嫌いがあることも。
誰とでも仲良くなっているつもりもないことも。
妬まれるのは不本意だということも。
みんな わかった。

(…まだなにかあるの?)

一体なんだろう,とは彼の言葉をおとなしく待った。

「目を隠しているのは…晋助もでござる」

視界の隅の方――万斉の背中のずっと向こうの方で白いものが小さく揺れたように見えた。
が,それには心を奪われず,は彼の言葉を頭の中で反芻し,きょとんとした。

「…え?」
「晋助も片目を隠している。なのに殿は晋助を嫌ってはおらぬ」
「だってあれは…怪我でしょ?」
「…」

おずおずとが言うと,一瞬万斉はむっつりと黙り込んだ。
どうしたというのだろう…彼は少し怒っているようだ。

(なにか悪いこと言ったかしら?)

万斉の言い分を頭の中で簡単に整理してみた。
は「目を隠している人は苦手=サングラスかけている万斉は苦手」と言った。確かに言った。
そしてそれに対して万斉は「晋助も目を隠している」「ならば晋助も苦手なはずだ」「でも晋助を
嫌ってはいない」「どういうことだちきしょー」…と言っている。そういうことなのだろうか。

(…まさかね)

それでは単なる子どもっぽいヤキモチではないか。
万斉に限ってそれはないだろう,とはひとり頷いた。
しかし,彼はひどく憮然とした表情のまま口を開いた。

「殿は晋助を好きか」
「え…好きよ。好きじゃなきゃついて行かないでしょ」
「!」

の口から「好きよ」という言葉が出た途端,雷にでも打たれたかのように彼は派手によろめいた。
そこまでよろめくなら離れてよ,と内心思った。
万斉はふらつきながらも,を腕に閉じ込めたままだった(彼はやはり器用だ)。

「そうか…」
「…」
「…」
「…あの?」
「晋助のように好き嫌いが極端に激しい上に,嫌いなものの方が圧倒的に多い,我が儘で傍若無人で
 自己チューな男が好きでござるか」
「はい?」

打ちのめされたかのように俯いていたかと思えば,彼は突如どすのきいた声で喋り始めた。

(というか…え?なに?)

呪詛でも唱え始めんばかりの黒い声音に,は我知らず震え上がった。
ひょっとして…彼は先程の「晋助様を好き」を「晋助様に惚れている」と解釈しているのだろうか。
しかし,よしんばそうだったとしても,どうしてそれが万斉を怒らせる理由になるというのか。
謎が謎のまま一向に解き明かされない。むしろどんどん溜まってゆく。どうしたものだろう。



――あの人,のことになると心配性になるんスよね
――鈍いっスね!!
――万斉は尚更な。妬んでるのがお前なだけに
――お前,へんなところで鈍いな



(…あれ?)
突然だった。それこそ雷にでも打たれたかのように,突然。
頭の中で急速に言葉のパズルピースが組み合わさっていき…

「!!!!」

は危うく叫び声をあげそうになった。
なんのことはない,なんのことはなかった。
また子や高杉が「鈍い」と言っていたのも,今なら素直に頷ける。激しく頷ける。
気付いた瞬間,の顔は景気よく火照った。

「あの…万斉?ひょっとして,」
「晋助のように誰とでも仲良くなるというより,誰でも己が下僕にし,そうならぬ人間は幼なじみで
 さえ天人に売り飛ばし,ひそかに『あれはやり過ぎたかもしれねぇ』などと後悔してる男が好きで
 ござるか」
「って人の話聞いてよ。というか晋助様そうなの?そうだったの?」
「ハッ!ちゃんちゃら可笑しいでござる」
「えっ今鼻で笑った!?」
「あんな血の気の多すぎる『献血行って来いや』な暴君露出狂より,拙者の方が紳士だし常識人だし
 印税がっぽりだし身長も高いし…」
「誰が暴君露出狂だ」
「だから!あの年がら年中着物肌蹴させてる包帯小僧…」
「…ほう」
「…」
「…」

しめやかな淡雪が猛烈な吹雪に変わった。
万斉の声ではなく,もちろんの声でもない。
聞き慣れた総督殿の――絶対に聞き慣れたくない殺気立った声。
2人はほとんど同時に声の方に顔を向けた。

「『合図出したのに2人が来ない』って連絡があったんだよ…訓練中に何やってやがる」
「…」
「…」

言われてみれば…雪以外の白いものが視界の隅で揺れるのを見たような気がする。
高杉の口元はなんとも緩やかな弧を描いていた。が,彼の瞳孔はどこぞの副長のごとく全開だった。
対する万斉は両手でを壁に追いやったままであり,は大人しく突っ立ったままだった。
完全に石化している2人を前に,秀麗な笑みを浮かべ悪鬼の声音で総督は言った。

「てめェら罰として一週間甲板の掃除な」

雪が降ろうが槍が降ろうがさぼるんじゃねェぞ,と笑顔で凄まれる。

(頼むから槍を降らせるのはやめてください)

は心からそう祈りながら,こうなった元凶である彼を横目でちらりと見た。
すると――万斉もまたこちらを見ていた。
ばちっと火花が鳴るように視線がぶつかり,2人は慌てて体をばっと離した。
高杉が「遅ェんだよ」と苦笑した。

その「遅い」というのが,体を離したことに対してだったのか。
それとも,が彼の気持ちに気付いたことに対してだったのか。
はたまた,万斉が行動に移したことに対してだったのか。

――それはちょっとわからない。






~後日談~

「ねえ,万斉」
「ん?」
「あなたって,やっぱりうそつきよね」
「…何故そう思う?」
「だって変なヤキモチ妬くし。普段大人面してるくせに」
「…」
「女を壁に追い詰めるし。普段紳士面してるくせに」
「…」
「でもわたし,昨日みたいなあなたの方が好きかも」
「!」
「さっ掃除,頑張りましょ。槍の降らない内に」
「…殿にはかなわぬ」



~後日談・おまけ~


「楽しそうに掃除してるっスね~2人共」
「チッ…あれじゃ罰にならねェな」
「あれっ?2人をくっつけるおつもりで甲板掃除させたんじゃなかったんっスか?」
「違ェよ。あそこまでこき下ろされて,なんでンな気ィ回さなきゃなんねーんだ」
「えっ」
「なにが『身長も高いし』だ…調子に乗りやがって」
「…(禁句だったんスね)」



----------------------------fin.

2010/01/12 up...
ginmayo様からのリクエスト【万斉夢】でした。
1万Hitリク企画のトリにして,当サイト初の万斉夢です。
万斉って女性を2人称で呼ばず,ちゃんと名前で呼んでくれそうな気がします。
冒頭の斬り合いには副長を友情出演(笑)させてみました。
ginmayo様,どうぞお受けとりくださいませ。深情と感謝を込めてプレゼント致します♪(by RICO)